2013年7月17日水曜日

中国バブル崩壊説に真実味「ATMが使用できない」

日刊SPA!(2013年7月16日16時13分)

 6月20日、世界中に衝撃が走った。上海市場の短期金利が過去最高水準で高騰したからだ。以降、シャドーバンキングや理財商品など、聞きなれない言葉とともに、中国経済が抱える闇が徐々に明らかになっている。果たして、バブル大崩壊はあるのか? 現地ではその「兆候」がすでに見え始めている。

 広州市内で日本食料理店を営む日本人経営者は、上海市場の短期金利が急騰した翌日に起きた出来事をこう証言する。
「何十か所回っても、ATMに現金がなかったんです。在住8年になりますが、こんなのははじめて。窓口も長蛇の列で、行員に食って掛かる人も多数いて、暴動寸前でしたよ」


 一方、上海市在住のコンサルタント・山内幸治氏(仮名)も言う。

「近所のATMを利用しようとしたんですが、どこもタッチパネルに『引き出し』というボタンがなかった。3~4か所のATMを回ったのですがすべてダメ。『当局が取り付け騒ぎを警戒してATMの出金量を調整している』と噂が駆け巡ってました」


 同種の証言は、微博(中国版ツイッター)でも多数、報告されている。中国工商銀行の全国各地のATMでは「故障中」という張り紙が一斉に張られたが、これも出金を規制していたとされる。また『華西都市報』(6月28日付)によれば、6月末、クレジットカードの限度額が突然、勝手に引き下げられたという報告が相次いでいるという。


 崩壊の兆候とも言えるような取り付け騒ぎが、実は各所で起きていたのだ!
記事URL
http://news.infoseek.co.jp/article/spa_20130716_00475677

2013年7月5日金曜日

中国経済ドミノ倒し

産経新聞 2013/07/04 11:57更新

【石平のChina Watch】

 先月24日の中国上海株の急落は、経済崩壊のドミノ倒しの始まりを意味するのではないのかと思う。

 急落の直接の原因は中国の各銀行が深刻な資金不足に陥った中で、銀行間融資の短期金利が急騰したのに対し、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給などの救済措置を取らず、傍観したことにある。

 問題は、中国の銀行がなぜ一斉に「金欠」となったのかであるが、要するに各銀行が預金者から預かっているお金を、無責任な放漫融資に出し過ぎたからである。

 4月25日付の本欄は中国における「投資中毒症」の蔓延を指摘したが、全国規模の過度な投資拡大を支えてきたのはまさに各銀行の放漫融資だ。

 しかし、むやみな投資拡大が莫大な不動産在庫や企業の生産過剰を生み出した結果、投資への銀行融資の多くは回収不可能な不良債権と化していった。貸し出した資金が回収できなくなると、各銀行は当然、資金不足に陥ってしまう。

 このようなことは今までにもよくあったが、前任の温家宝政府の時代は、一般の銀行が「金欠」となると、中央銀行がすぐさま彼らに救済の手を差し伸べ、無制限の資金供給を行った。

 その結果、中央銀行から放出された貨幣量は洪水のようにあふれ、深刻な流動性過剰を生み出した。「金融バブル頼り」の中国経済は常にインフレ再燃の危険性にさらされることになったのである。

記事URL
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/666775/
これからも、目が離せないですね。